
ラジオ日本「わたしの図書室」は、放送開始から20年目を迎えたことを記念して、2月19日からの6週に渡り、これまでに最も多く朗読した作家・太宰治の代表作『津軽』から、名場面をピックアップして紹介する。読み手は、声優・羽佐間道夫と日本テレビ・アナウンサーの井田由美。
【太宰、圧勝!「わたしの図書室」ランキング】
2006年の秋にスタートした「わたしの図書室」は、現在、放送開始から20年目。文豪の名作から人気作家の新作、楽しいエッセーと、様々なジャンルを網羅し、この間に朗読した作品数は実に680をうわまわる。
中でも最も数多く朗読したのは太宰治の作品で58作品。次いで、芥川龍之介の26作品、林芙美子の20作品、山本周五郎の19作品と続く。リスナーの圧倒的な人気を背景に、太宰治がダントツ首位を飾っている。

【太宰治の『津軽』とは?】
さて、今回、取り上げる『津軽』は、紀行文風の長編小説。太宰治が青森県津軽地方・金木村の大地主の家に生まれたことはよく知られている。しかし、生まれ育った町とその周辺以外に赴いたこともなく、21歳で東京へ出て帝大に入学。以後、39歳の時、玉川上水で情死するまでのほとんどを東京に住み続けた。
そんな太宰が、「と或る出版社の親しい編輯者に前から言われていた」こともあり、昭和19年5月から6月にかけてのおよそ3週間、太平洋戦争まっただ中のこの時期に、津軽半島を一周する。行く先々で美しい風土と旨い酒に出会い、温かい人情に触れる心の旅。『津軽』は、太宰治が自分のルーツをたどる、興味深い作品といえるだろう。

【「蟹田」編と「西海岸」編の旅】
今回、「わたしの図書室」では、『津軽』の中からとくに興味深い章をピックアップして6週連続で紹介する。初回からの3回は最初の訪問地、「蟹田」の章を羽佐間道夫が朗読。なつかしい友人たちの待ち受ける蟹田で、太宰はさんざん酒を飲んで名物のカニをほおばり、大いに暴れる。
そして、その次の3回は、『津軽』のクライマックスともいえる最終章「西海岸」を井田由美が朗読する。ここで太宰は、自分を育ててくれた乳母を訪ねていく。さて、「ひとめ逢いたい」とあれほど願った乳母に、太宰は巡り会えるのだろうか……
【放送内容】
ラジオ日本 木曜日 夜11:30~00:00
★2月19日・26日・3月5日
太宰治『津軽』より 「蟹田」の章
朗読:羽佐間道夫/ナレーション:井田由美(日本テレビ・アナウンサー)
★3月12日・19日・26日
太宰治『津軽』より 「西海岸」の章
朗読&ナレーション:井田由美(日本テレビ・アナウンサー)
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