「中央競馬実況中継」「ジャイアンツナイター」で活躍中のアナウンサー、矢田雄二郎と細渕武揚が、「わたしの図書室」で江戸川乱歩のミステリー小説を朗読する。日頃はスピード感あふれる実況中継で実力を発揮する二人が、小説に描かれた心の機微をどう表現するか? さあ、お楽しみに。
【矢田雄二郎アナウンサーが朗読する「日記帳」】
11月27日(木)の放送では、矢田雄二郎アナウンサーが、江戸川乱歩の初期の作品「日記帳」を朗読する。弟が遺した日記帳に記された“謎”をめぐる物語。
病で若くして亡くなった弟の初七日の晩。兄はふと弟の日記帳を開いてみる。おそらく恋も知らずにこの世を去ったであろう弟をあわれに思いながら。すると、そこには、美しい女性の名が書き込まれているではないか。どうやら弟はその女性と文通をしていたらしい。さらに、手文庫の中には、その人から送られた絵葉書が、大切にしまわれていた。弟は、恋をしていたのだろうか? それにしては文面が淡すぎる。そして、兄は、その日記と葉書から、ある衝撃の事実を読み解いていく。

★矢田アナウンサーの感想
この作品は大正時代に書かれたもので、現代の日本語とは「て・に・を・は」の使い方がずいぶん違っていて、始めは少し戸惑いました。場面、場面でどういう気持ちなのか、物語の展開をよくつかむよう努力しました。
【細渕武揚アナウンサーが朗読する「接吻」】
12月4日(木)の放送では、細渕武揚アナウンサーが、同じく江戸川乱歩の心理ミステリー「接吻」を朗読。ある日、夫が帰宅すると、新婚の妻が一枚の写真に接吻をしていた! それは、いったい誰の写真だ? 妻の貞操に疑惑を抱く夫。しかし、妻は、その写真は夫のものだったとしたたかに言い逃れをする。鏡のトリックを巧みに用いた夫と妻の心理戦。はたしてその真相は?

★細渕アナウンサーの感想
朗読には、日頃のスポーツ実況とはまた別の引き出しがたくさん必要だと思います。
「見たものを伝える」実況とまったく違う表現をするので、アナウンサーとして面白味を感じます。朗読、好きですよ。
【放送内容】 夜11:30~12:00
<11月27日(木)放送>
江戸川乱歩「日記帳」 朗読: ラジオ日本 矢田雄二郎アナウンサー
<12月4日(木)放送>
江戸川乱歩「接吻」 朗読: ラジオ日本 細渕武揚アナウンサー
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