宇宙大好き人間集まれ! あの伝説の番組が本になって帰ってきた!
パーソナリティ、ゲストともにJAXA職員が出演したラジオ日本の人気番組『ディープな宇宙をつまみぐい』シリーズが書籍化されました! 生命維持装置、スペースデブリ捕獲、再使用ロケット技術、宇宙用電子部品…etc 研究者自らが語るディープな世界に触れ、宇宙と未来に思いを馳せてみよう!
タイトル:深夜に花咲く 宇宙ディープな話
編:ラジオ日本「ディープな宇宙をつまみぐい」
出版社:三才ブックス
価格:1800円+税
仕様:四六判 212ページ
ISBN: 978-4866734583
発売:2025年7月22日
<「はじめに」より>
ラジオ日本『ディープな宇宙をつまみぐい』シリーズ。当番組の最大の特徴は、ゲストもパーソナリティもJAXA職員で、JAXAで繰り広げられている日常会話を楽しめるところです。これまでの放送44回の中から、厳選21話を抽出した本書では、軽やかな対話を通して、宇宙技術の最先端に触れられます。放送と同じ夜更けに読みたい1冊です。読んだら眠れなくなるのか、それともよく眠れるのか。是非お試しください。
<本書で語られる「ディープ」な研究例>
●LiDAR(ライダー)技術…人工衛星からレーザー光を地上の対象物に照射、反射光から情報を解析する。
●再使用ロケット技術…1機あたり約100億円かかると言われるロケットを再利用し効率化を図る。
●生命維持技術…宇宙で長期滞在が可能となるよう、水、空気のリサイクルを主題に研究。空気再生はサバティエ反応を用いる。
<内容>
01 宇宙環境
太陽以外からもやって来る!? 宇宙の「放射線」について知る
02 宇宙メカ(機構技術)
確実性が求められる、衛星で使用される部品・機構
03 通信技術
いかにミスをなくすか…衛星との通信に求められること
04 軌道・航法技術
人工衛星の軌道を正確に予測、把握し、コントロールする
05 推進系技術
化学反応・電気を使用し、衛星の軌道や向きをコントロール
06 航法技術(GPSR)
需要の高い静止軌道でも、GPSを利用するための試行錯誤
07 熱制御技術
熱をいかに捨てるか、将来的には捨てた熱をいかに再利用するか
08 大型構造物自動組み立て技術(SSPSの実現に向けて)
数キロメートル級の巨大構造物を宇宙で自動的に組み立てる
09 ワイヤレス電力伝送技術
ケーブル、コネクタだらけの宇宙機に潜む問題を根本的に解決
10 再使用ロケット技術
民間人が気軽に宇宙旅行を楽しむ前に実現しなければいけないこと
11 コンタミネーション計測
「民官共創」で画期的な製品を開発 日本製宇宙デバイス期待の星に
12 宇宙用電子部品
ユーザーが人工衛星の回路の構成をプログラムできる集積回路
13 デブリ捕獲技術
増え続ける宇宙のゴミを確実に捕らえるためのコツとは?
14 LiDAR技術
宇宙からレーダー照射し、その反射光でわかることとは?
15 宇宙のAI技術
機械にできることは機械に任せてしまおう
16 生命維持装置
宇宙で生命維持のために必要な「空気」と「水」をリサイクル
17 電気推進技術
低軌道の小型衛星から大型衛星用まで、「国産ホールスラスタ」の現在位置
18 ソフトウェア技術
衛星のビッグデータをどう扱うか? 求められるのは柔軟性?
19 宇宙輸送技術
軽量、低コストを実現するため新しいロケットを民間と共に創る
20 軌道上画像化技術
気象情報や防災に役立つ!SARのデータを宇宙ですばやく画像化
21 宇宙用太陽電池(SSPS)
新たなインフラとして期待される夢のシステムを実現するために